愚渓寺
御嵩町にあるお寺です。お堂の前にある庭園が「臥竜石庭」と呼ばれており、京都の竜安寺の石庭の原型と称されています。
アクセス
駐車地住所:〒505-0121 岐阜県可児郡御嵩町中2635(愚渓寺無料駐車場)
お寺の前に十数台は停められる広い駐車場があります。その前に大きな看板もあるので分かりやすいです。近くにトイレはないので済ませておきましょう。お寺の前には小学校があるので、タイミングによっては子供の通行に気をつけましょう。
道のりポイント
駐車場の目の前に大きな石碑があってその横の細道に入ります。長い塀を眺めながら歩いていくと程なくして門に辿り着きます。その門にはしゃちほこの像があるのですが、ちなみにしゃちほこは火除けの守り神という意味があるそうです。
境内に入って左手に鐘楼堂があるのですが、その目の前に小さな庭があります。砂場に書かれた綺麗な模様、これが愚渓寺の見どころたる石庭です。石庭は境内の中で随所に見られますが、メインである本堂の目の前の石庭に想像を膨らませながら進みます。
門をくぐって正面には仏様の石像があります。その足元にある龍の置物の口の中をよく見ると、ししおどしのようなものが入っていてユニークだと思いました。更に奥の方に行っても石庭が見受けられて、隅々まで丁寧だと感じられます。
そして本堂の方に向かうとまた門があり、それをくぐると目の前には綺麗な砂場と緑豊かな木々が並んでいる光景が目に入り込んできました。こちらが愚渓寺の見どころであり、京都の竜安寺のモデルにもなっている臥竜石庭です。
その景観がもたらす雰囲気は、外の空気すらも断絶するほどの静寂に包まれているようでした。景観の美しさはもちろんのこと、その美しさに一切の乱れがなく、穏やかさと緊張感がない混ぜとなった空気感に、心地よく屈服させられたかのような感覚でした。
本堂も綺麗で立派な佇まいで、中と外とではやはり空気が違います。中に入るとむしろ一息つけるような感覚でした。縁側もすごく長いのでそれを歩きながら、庭園をいろんな視点からじっくり眺められるだろうなと思いました。
本堂から出る際も庭園を眺めていましたがそれはまた後述するとして、本堂を後にします。門を潜って改めて辺りを見渡すと、この境内全体の隅々にまでその美しい佇まいを見受けることができて感服しました。こういった心の洗い流し方もあるものだと教えられました。
イチオシポイント
愚渓寺に来たならばぜひ縁側からじっくり庭園を眺めてください。中世の禅の姿が時代を越えてそこにあります。その景観に吸い込まれて時間を忘れて、今の自分に何を語りかけてくれるのか、美しさとは何なのか、心の目でそれを確かめてください。