池田山
池田町にある標高923.9mの山です。道中にある池田の森公園にハングライダー発信基地があり、そこで濃尾平野を見下ろせる絶景が見られます。
アクセス
駐車地住所:〒503-2429 岐阜県揖斐郡池田町藤代901(霞間ヶ渓公園 駐車場)
登山コースは霞間ヶ渓ルートと大津谷ルートと2つあります。その中でも霞間ヶ渓ルートを通って行くため、霞間ヶ渓公園の無料駐車場に停めます。数台停められて近くにトイレもあります。
道のりポイント
公園を出て山の方に向かってすぐのところに看板があります。その先に向かって序盤は40〜50分ほどひたすら登ります。ある程度整備もされていて歩きにくくはないので、休憩を挟みつつじっくり行きましょう。往復で大体5〜6時間はかかるので。
公園から2.7km歩いたところで道路が見えてきます。道路を横切る際は車の通行に気をつけてください。ここからは看板の焼石神社と示す先に向かいます。全体を通して要所要所に看板を立ててくれているので、道がわからなくなったら看板を探しましょう。
コースの途中の道路脇に見晴らしがいいところがあります。休憩がてらぜひ眺めてみてください。池田山からは濃尾平野が一望できます。車で通ってきて見るのとは開放感が段違いです。そのあとはまた山の中を歩いていきます。
焼石神社まで0.1kmになったところで、山頂方向を示す看板も出てきました。ここでせっかくなので焼石神社に寄ります。昔この池田山の山頂に焼石という巨岩があって、それを雨乞いの竜神として祀られていたそうです。今はこの地に祠が建てられています。
焼石神社から歩いてすぐのところから池田の森公園に入ります。ここがすでに標高783mはあって、この森の近くにあるハングライダー発信基地から濃尾平野を見下ろせる絶景があります。その景色については後述するとして、ここから森の中を歩いていきます。
しばらく歩いて森を抜けると山頂への道の入り口に着きます。そこにはもともと何かしらに使われていた建物や、伊吹山方面の絶景が見られる場所があります。その絶景を見て一息ついたところで、ここからは有料エリアと無料エリアの2つのルートから山頂に向かいます。
有料エリアは入り口に拝覧料を入れるところがあるので、そこに入れて中に入っていくと広場に着きます。ここまでくると辺りは静かでベンチもありますし、偉人の名言やユーモアのある言葉が書かれた筒が所々にあるなど、癒しをもたらしてくれるエリアです。
無料エリアは入り口の扉を通り抜けて最初は割と平坦な道を歩いていくのですが、池田山頂登山口と書かれた石碑の先からはかなり急な上り坂になります。こちらももう静かな空間ですので、登ることに集中してもう一踏ん張りしていきましょう。
どちらのルートからでも大体20〜30分歩いたところで標高923.9mの山頂に着きます。ここからの景色は後述しますが、実は初めて登った時にあった展望台が、2度目には無くなってしまっていましたw 寂しさを感じつつもある意味でこの貴重な体験をここに書き残しておきます。
頂上からは来た道を引き返して帰路につきます。片道でも歩いて3時間はかかる道のりですので無理せず途中まで車で行ってもいいです。挑戦する人に向けて道の整備やベンチの配置などの配慮があるのも素敵です。どんな人でも楽しめるからこそ名所なんですね。
イチオシポイント
こちらがハングライダー発信基地から見える景色です。池田町の町並みはもちろん、南の方へどこまでも広がっていく濃尾平野を見渡せて開放的な気分になれます。この景色に向かって飛び込んでいこうとするならば、スリルとドキドキでハイになりそうですw
こちらが頂上からの景色です。視界の下半分が森や山で埋まるので、開放感は薄くとも高いところには来たなとは実感できます。展望台があった頃の景色も多少山の向こうが見えるほどですね。それでも頂上まで来れたからこその景色は格別です。
有料エリアに入った時に、なんと鹿さんに出会ってしまいましたw しかも順路を通っていってくれたので道案内してもらえたような気分になりました。思わぬ出会いにほっこりとしつつも、この穏やかさが保たれるようにそっとしておくのが大事と改めて思いました。