南宮山 毛利秀元陣跡
関ヶ原の戦いにおいて西軍の武将、毛利秀元が陣を敷いていた跡地とされている垂井町にある山です。展望広場からは濃尾平野の景色が見られます。
アクセス
駐車地住所:〒503-2124 岐阜県不破郡垂井町宮代(南宮山 ハイキングコース利用者駐車場)
南宮山の麓には南宮大社があり、参拝者専用の広い駐車場があります。ですが南宮山に登る人専用の駐車場がそこから少し離れたところにあるのでそちらを利用してください。参拝者専用の駐車場にはトイレもあります。
道のりポイント
駐車場から南宮大社に行き、南宮大社の外側の通路を歩いていくとハイキングコースを指す看板があります。そちらへ向かうと幾重にも連なる鳥居があって、その鳥居の先にまたコースの看板があります。その指す方へ向かうと全体MAPがあり、その先から入山になります。
展望台の標高は404mで、片道約1時間の道のりです。序盤の傾斜は楽ではありませんが、雰囲気も穏やかで道も歩きやすく整備されているため心地よい運動になります。しばらく歩くと休憩所もあって、看板にあと40分とあって分かりやすいです。
休憩所を後にして歩いていくと四合目と書かれた看板があるのですが、その絵がとっくりになっていてユニークです。この看板の変化にも注目してみてください。その看板が五合目になるところは分かれ道になっていて、片方は帰りの下り坂になっています。
六合目に辿り着くとそこから展望台まであと20分になります。そしてその六合目と七合目の間に祠が二つあります。それぞれ高山神社と子安神社という名で、水に関わりを持つ神様が祀られています。水の名所が多い西濃地方において、ここにもその由来があるということですね。
八合目、九合目とどんどん歩いていきます。この辺りになると傾斜もそんなになくて、特に九合目の間の道が山の尾根のように狭くなって、木々に囲まれていて静かな空間になっているのが個人的に好きです。その九合目を歩いていくといよいよ空の色が見えてきます。
展望台に着くととっくりは立派な酒瓶になっていましたw ここが標高404mの展望台です。休憩所もありますし、関ヶ原の戦いにおいての毛利秀元について書かれた看板もありますし、ここから濃尾平野を一望できます。その景色や歴史についてはまた後述します。
展望台を後にして帰り道で辺りをじっくり見ながら歩いていると、土塁や土橋など陣を張っていた時の遺構が散見されます。ここで戦闘になることはなかったのでそのまま残っていますし、準備にぬかりはなかったことが伺えて興味深いです。
しばらく歩くと前述した分かれ道に着くのですが、この西回りの下り坂は健脚コースになっています。道は広いのですが傾斜も急なところが多く、足場も登りのコースほど整えられているわけではないので気をつけて歩いていきましょう。
健脚コースの間にまた祠がひとつあります。その祠では眠神が祀られていて、その由来の中の「ねる子は育つ」というところにほっこりしました。そして程なく出口の扉があり、そこから大きな道の方に向かうとまた幾重にも連なる鳥居が見えて帰路につきます。
イチオシポイント
こちらが展望台からの景色です。地図にもありますがここから濃尾平野が一望できて、今では木々にはばかれてよく見えませんが当時は大垣城にいる東軍を牽制するためにここに陣取っていたのです。なお関ヶ原の様子はわからず、当日は内通者のせいで動けなかったとのことです。