根尾谷淡墨ザクラ
本巣市にある淡墨公園の中心にある桜です。樹齢はなんと1500年を越えます。日本三大桜に数えられ、国指定の天然記念物にも選ばれています。
アクセス
駐車地住所:〒501-1524 岐阜県本巣市根尾板所884(淡墨桜駐車場)
シーズンの時は朝から晩までひっきりなしに観光客が訪れます。普段の駐車場や臨時駐車場も作って受け入れ体制は整っていますが、お昼頃からピーク時にかけて2時間越えの渋滞も見込まれます。駐車料金は桜の保全に使われます。近くにトイレもあります。管理者は午前中に行って多少余裕を持てました。
道のりポイント
実は桜シーズンになる前に一度この淡墨公園を訪れていました。その対比も併せてお話しします。オフシーズンの頃はガラガラの駐車場、そしていざシーズンに入った時にはそこに入ることすら苦労します。公園の手前にある橋の車列を、まだかまだかと見つめていました。
シーズンの時には賑わう野外ステージに背を向けて進むとその姿が見えてきます。遠くからでもそのスケールの大きさに圧倒されます。それではマップのある看板の方から正面に向かっていきましょう。
正面から見るとこれまた見事な姿。もちろん緑の装いの時もこれほどの大木は類を見ないと圧倒されますが、ひとたびその淡い彩りを纏えば、その情緒に心奪われるものがあります。それを存分に感じながら周ってみましょう。
横に回ると割と近いところに行けるのでよく見ると、いくつもの木の柱がその大木を支えています。その歴史については後述します。そして真ん中にある木の後ろにも桜の木があるのですが、こちらは大正時代に植えられた2代目です。
2代目の桜の裏にはいくつか祠があります。そちらにお参りに行って振り返ると、桜も合わせたこの山々に囲まれた本巣市の遠景も見られて壮観です。まるで桜が辺りを見渡し、本巣市を見つめているようだなと個人的に思いました。
裏に回って近くで見てみると、1500年以上もその姿を保っているということが改めて凄いことだと感じます。特に桜というのは咲いては散ってを繰り返しながらであるわけですから。その花を支える幹も無傷じゃいられません。
いろんな思いを馳せながらぐるっと1周しました。ぜひじっくり周って桜を見つめてみてください。オフシーズンの時もそれはそれで違った雰囲気を味わえると思います。待ち遠しくて、あっという間に過ぎてを繰り返しながら、いつまでもあり続けてくれています。
イチオシポイント
桜の目の前にある石碑をぜひ現地で見てみてください。伝承によれば、都を追われた王子がこの地に住み、天皇になるためにこの地を去る時に植えたのだとか。それを現代の人たちが残そうと尽力している。人の想いは永遠、それを守る心、それがこの美しい花なのかなと。