史跡江馬氏館跡公園
飛騨市にある公園です。中世の頃にこの地を治めていた江馬氏の館跡にて、その時代を象徴する建物や庭園が復元されています。
アクセス
駐車地住所:〒506-1124 岐阜県飛騨市神岡町夕陽ケ丘6(道の駅 スカイドーム神岡 駐車場)
公園の近くにあるスカイドーム神岡という道の駅の駐車場に停められます。そこには公園の幟や看板もあるので分かりやすいです。そこにトイレもあるので安心です。公園にも駐車場はありますが車椅子の方専用なので、車椅子を利用される方は公園に直接向かってください。
道のりポイント
スカイドーム神岡から公園に向かうのですが、そこにも公園の方を指す横断幕や、第二駐車場には看板、その先の道路の分岐のところにある柱にも看板があったりと、目印がたくさんあって分かりやすいです。歩いて数分で着きます。
公園の入り口には車椅子用の駐車スペースや休憩所があってトイレも利用できます。休憩所の前には江馬氏館跡の概説が書いてある看板や、ここら一体の模型もあって見応えがあります。そして目の前にある館跡に向かっていきます。
最初に見えてくるのがこの西堀です。現在は堀が少し埋まった15世紀後半〜16世紀初めの頃を再現されていて、この長さの堀がもっと深かったのかと思うと驚きです。水を張る目的ではない空堀であったことなど、ここでいろんな調査がされているとのことです。
敷地の真ん中辺りにあるのが正門で、そこをくぐると目の前にあるのがこの江馬氏館の会所になります。中は拝観料を払って見られます。その中の様子については後述します。正門の先すぐ横に看板があるので、記念撮影にぜひ利用してください。
会所の前に板だけで足場のようなものが組まれているのですが、これらもこの江馬氏館の一部なのです。地図にもありますがそれぞれ常御殿、対屋、台所があったとされていて、それぞれ橋で繋がっていた様子が分かります。館の規模感が想像できます。
会所を後にして台所跡などに沿って辺りを眺めながら、脇門から出て壁に沿って歩いていきます。しばらく歩くともう一つの入り口のところに着きます。地図を見れば、復元されてないところにもその時代の生活の跡がたくさんあるみたいで想像が膨らみます。
最後に公園の周りの道路から館を見渡します。今では穏やかな町の中で和やかな雰囲気を漂わせる建物としてそこにあると見られますが、戦国時代においては数少ない平穏がここにあったのでしょう。国の史跡で名勝でもあるのは県内初、その雰囲気を味わってみてください。
イチオシポイント
こちらが会所の中の様子です。中世の武家館が再現されていて、中には江馬氏の歴史や生活の様子などの資料もたくさんあります。そもそも会所というのはその時代における社交の場で用いられる部屋で、中世地方武家館によく見られる庭園が重視された上での造りになっています。
そしてこちらが国の名勝にも選ばれている庭園です。この石の形ひとつひとつにおいてもこだわりを感じます。殺伐とした時代の中でこういった風景美にこだわることがどれほど心を豊かにさせてくれるかは計り知れません。時代を越えた今でも、そのこだわりに癒されました。