高原諏訪城跡
飛騨市にある城跡です。室町時代にこの地を治めていた江馬氏の本拠地となる山城があったとされています。主郭は飛騨市を見おろせる展望地になっていて、遺構としては土塁や堀などが残っています。
アクセス
駐車地住所:〒506-1121 岐阜県飛騨市神岡町殿531(スカイドーム神岡 ひだ宇宙科学館 カミオカラボ 第2駐車場)
道の駅のスカイドーム神岡の駐車場に停められます。道の駅の目の前の駐車場でもいいのですが、裏にある第二駐車場も広いスペースになっているのでそちらもおすすめです。道の駅にはトイレもあるので安心です。
道のりポイント
この高原諏訪城を本拠地とした江馬氏の下館が復元されている施設が麓にあります。その施設から南の方へ歩いていくと、円城寺というお寺があり、そこに高原諏訪城への道のりの入り口があります。
本堂の左手の奥に行くと、全体の地図やお城を解説した看板があります。その看板の奥にある階段を登って右手にまた建物があり、その奥が入り口になっています。ここから大体30分登っていくことになります。
序盤は緩やかな登り坂ですが道幅もそう広くなく、途中階段を登るために道路を横切ることになるので注意してください。そして階段を登った先から段々道が険しくなっていきます。
ここからの道のりは狭い山道になっていて傾斜も厳しくなったりします。看板もありますが途中分かりにくい道もあります。ですがまるで道案内をしてくれているかのように石仏が点在しているので、困ったら石仏を探しながら進みましょう。
写真付きの看板があるところからは緩やかな登りになっていきます。ここまでは山城の厳しさを味わいつつでしたが、ここからは周りの森林に癒されながら、先人たちがどんな様子でここを通っていたのか想像をめぐらせながら歩いていきます。
歩いていくと小さな山ができているところに着いて、そこを登っていくと石碑が見えてきました。そこに刻まれてるのが”江馬候城趾”、ついに高原諏訪城跡の主郭に着きました。主郭に関する遺構は特にありません。
主郭は広場になっていて、ベンチや城の解説をしている看板があるので、城のことを理解しつつ一息つけます。そしてここは頂上でもあるので、ここから飛騨市の町並みを一望できるのです。その景色については後述します。
景色を楽しめたところで来た道を引き返して帰路に就きます。途中の道の険しさは山城ならではでしたが、この城及びこの地における江馬氏は戦国時代に落城して滅亡したとのこと。つまり廃城となった戦国時代から景色もそんなに変わってないのではと、ロマンを感じた次第です。
イチオシポイント
主郭からの眺望がこちらです。飛騨市の町並みやそれを囲む山々が見えます。町並みをよく見ると下館庭園も見えます。山城は戦国の世においては守るために地の利を活かしていましたが、平和の世においては眺望を楽しめるということにおいて地の利を活かせると思いました。