遠見山
川辺町にある標高272mの山です。道中や外観でも見られる岩肌が剥き出しになっている様から、岐阜のグランドキャニオンとも称されています。
アクセス
駐車地住所:〒509-0301 岐阜県加茂郡川辺町下麻生2133(遠見山駐車場)
南から町に入ってきた時に国道41号から側道に入って町中を走っていると、駐車場と書かれた旗や看板があってそれが目印です。区画がなく舗装されていない方に数台停められます。舗装されている方はお店の駐車場なのでご注意ください。
道のりポイント
駐車場から北の方へ歩いてすぐのところに入り口の看板があります。その方向に向かっていくのですが、私有地の中を通っていくので迷惑のかからないよう配慮しましょう。その先に行くと漫画に出てくるようなトンネルがあるのですが、そこが登山道の入り口です。
漫画みたいなトンネルと言いましたが、そのトンネルを抜けると今までいたところとは景色がガラッと変わるところはまさにその通りかなと。山道に入るとすぐに気遣いの看板や愛らしい絵が見られるので、この山が町の人にとっても大切にされていると感じます。
序盤の登りは結構大変で、階段のように木が並んでいて道は分かりやすいのですが、山の中にはやはり大きな岩がいたるところにあり、岩壁を成していたりその上を通っていったりします。ただロープをかけたりと整備が行き届いているので注意すれば問題ありません。
登りだして30分も経たないうちに分岐に着きます。その看板に書いてある”見晴らし岩”という場所が、その名の通り見晴らしがいいスポットになっているのでまずはそちらに向かいます。歩いてすぐのところにあります。
先ほどの看板が指し示す方へ下っていくと、ゴツゴツとした岩場が見えてきました。おそらくその場所全体が見晴らし岩と名がついているのでしょう。ベンチもあって割とくつろげるスペースではあります。そしてそこからの景色がまたいいのですがそれは後述するとします。
見晴らし岩を後にして先ほどの分岐の頂上の方へ向かうとまた分岐があります。その看板にある南天の滝についてはまた別の記事にしようと思います。そしてその看板に小さく頂上方向の看板がついてるのでそちらに向かいます。
登ること数分でまた広場に着くのですが、そこで最初に目につくのがこのため池です。どこからどう見てもただの池に見えますが、なんとしばらく雨が降らなくてもこの池の水は枯れることがないそうです。つまりずっとこの景色のままということ。不思議です。
そしてこの広場の中に遠見岩という看板があったので行ってみると、また大きな岩が立っていました。実はその裏側に回れるのですが、裏から見ても迫力がありました。そしてその岩からは町より西の方に開けた景色が見えます。
ため池に戻って近くにある建物の裏にある坂を登っていくと、祠と遠見山と書かれた看板が見えてきます。ここが標高272mの頂上です。ここからの景色についてはまた後述します。入り口から頂上までは、寄り道せず真っ直ぐ行けば30分過ぎくらいの道のりです。
先ほどのため池から山の奥の方に通じるルートもあって、その道中にいい景色があったりします。そして登る前にもそびえ立つ岩壁が見えたりと、場所によって様々な景色を見せてくれる素敵な山でした。ぜひそういった非日常的な、異空間に通じるトンネルを抜けてみてください。
イチオシポイント
見晴らし岩から見えるのがこの見晴らしです。目の前には穏やかに流れる飛騨川に、その奥には権現山、川の形から楕円形に並んでいる町の景色、それらを囲む山々、県内でもこれほど独特な風景はなかなかありません。その反対方向には頂上方面も見渡せます。
頂上から見える景色がこちらです。先ほどの見晴らし岩からさらに高いところから見下ろせるため、その奥行きを感じられると思います。山と川と町の共存、まさに岐阜という景色をここでも見られますし、独特な地形や様々な自然の形から見て感じられるのがこの山の魅力です。
何よりこの山が町民の皆さんに愛されているということが、この山の素敵なところです。山道が整備されているのはもちろん、道中にはこういった優しく励ましてくれる看板が建てられてます。景色もいいのですが、この山を楽しんでほしいという思いやりにも癒されます。