養老の滝
養老町にある養老公園の中にある滝。落差32mの迫力ある水流を間近で見られて、日本の滝百選にも選ばれています。孝子伝説の逸話や葛飾北斎の浮世絵にも出てくる名瀑です。
アクセス
駐車地住所:〒503-1254 岐阜県養老郡養老町養老公園1276(養老の滝入口駐車場)
麓に無料の駐車場があります。観光地として有名なので混雑することもありますが、綺麗なトイレも整備されていて安心できます。そこから滝までは歩いて20分はかかります。養老山の投稿で紹介した駐車場は有料ですが、歩いて5分も経たないところに滝があります。
道のりポイント
養老の滝への道のりは駐車場のある道とその向かいにある2本の道になってます。その二つの道を繋ぐ橋がポイントになっていて、最初の不動橋の真下の堀はひょうたんの形をしてユニークです。後述しますがこのひょうたんこそ、養老の滝や養老町を語るには欠かせないのです。
不動橋を渡って向かいの道を進むと竹類園というスペースがあり、森林浴ならぬ竹林浴を味わえます。その先にあるのが渡月橋で、そこからも養老町の景色を眺めることができます。
先へ進んで妙見橋を渡ると、そこから建物が少なくなるため空気が変わります。夏場は特に涼しく感じると思われます。さらに進むと紅葉橋に着くのですが、景色が開けてきて水流の音が大きくなって、目も耳も清涼感をよりよく感じられます。
紅葉橋からは一本道です。その道も階段とスロープと分かれていてさすが観光地といったところですね。ずっと緩やかな登りでここまでくると多少疲れも出てきますが、滝に近づくほどその澄んだ空気感を感じられるので頑張りどころです。そしていよいよ滝が見えてきます。
この石碑と滝をどう一緒に写すかが皆さんの楽しみどころですね。そして階段を登ると広場に着いて、その滝を間近で眺めることができます。その迫力を見て楽しむのもそうですが、滝が浴びせてくれるマイナスイオンにも癒されるので、その澄んだ空気を存分に感じてください。
お帰りの際にぜひ寄っていただきたいのがこの養老神社です。駐車場側の道で紅葉橋の周辺にあるのですが、ここにも滝と並んで名水と呼ばれる菊水泉があります。行きでお伝えしなかったのはその階段が滝のようなスケールだからですw 管理者調べでは75段あります。
そして駐車場近くまで戻ると、そこには孝子伝説に出てくる源丞内のお墓があります。その歴史については後述しますが、なんと1300年も遡るとのこと。養老の滝も含めてそのルーツを知ればより理解が深まります。そのシンボルや心意気に手を合わせていただけたら幸いです。
イチオシポイント
滝壺の端まで近づけるのですが、改めて高さは30m以上、幅も4m以上あるこの滝の水流から放たれる空気の清涼感たるや、まさに天然のミストシャワーです。ぜひ目の前でゆっくり深呼吸してみてください。体の中が浄化される気分になります。
滝の広場に行く道の途中にも滝を眺められるところがあります。下から見ても迫力を感じますし、滝壺から流れていく水流を間近で見ることができます。地域の名産である養老サイダーもこの水からできていますし、いかにして養老の名水は育まれているのかを実感できます。
遡ること奈良時代、孝行息子が偶然見つけた水がお酒に変わったという噂を聞きつけ、時の天皇もそれを味わった。それから”養老”という元号にしたという文献が残ってます。その水を汲んだのがひょうたんであり、そんな水や心の美しさを次世代へと繋ぐことこそ孝行なのかなと。